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by nadfngadi

第76回 天下りを積極推進する自民党と小池百合子氏の嘘

本年10月1日、3つの金融公庫(国民生活、農林漁業、中小企業)と国際協力銀行の国際金融部門が統合し、株式会社日本政策金融公庫が発足しました。また、同日、日本政策投資銀行と商工組合中央金庫(商工中金)も、5~7年後の完全民営化を目処に株式会社化されました。

これらは皆、税金を湯水のように(無駄に)使い続けてきた悪しき特殊法人と呼ばれるものです。これらが、民営化されたということは、喜ばしいことですが、上層部の役員人事は、天下りの本尊「財務省」が牛耳っている状態です。

近時の民営化は、特殊法人を民営化することで、外野から「この財務省等からの天下りに対して一切口出しをさせない手法」としか言い表せないものではないでしょうか。
この件に関し、エコノミストの植草一秀先生は、次のように述べています。

麻生政権は「官」とも「利権互助会」で結合している。
その明白な証左が三つ明らかになっている。
第一は「日本政策金融公庫」が「天下りパラダイス」として発足したこと。
第二は「日本政策投資銀行」、「国際協力銀行」が「天下りパラダイス」として発足したこと。
第三は霞が関省庁が自民党の出先機関と化している動かぬ証拠が明らかになったことだ。
「日本政策金融公庫」は取締役22名のうち、11名が霞が関天下り官僚である。財務省元次官の細川興一氏、元財務官渡辺博史氏が副総裁に就任した。統合された各機関のプロパー職員出身の取締役は22名のうち6名にすぎない。

日本政策投資銀行、国際協力銀行についても、まったく同様だ。トップの総裁には民間人を起用しているが、実質的な権限は財務省天下り官僚の副総裁が握る。自民党総裁選で「霞が関をぶっ壊す」と、遠吠えのように叫んだ候補者がいたが、自民党は「特権官僚の天下り利権」を排除する考えをまったく持ち合わせていないことが、事実によって明らかにされた。



出所:植草一秀の『知られざる真実』 / 麻生政権①「政と官」癒着の構造

「天下りパラダイス」なるものを発足させやがって!と熱い血潮が込み上げてくるのは、私だけではないと思いますが、それにしてもこやつらは、どこまで税金をむさぼり続けるつもりなのでしょう。自民党と財務省を筆頭とした天下り勢力は、どこまでも我が利益の為に進み続けます。もはや、政権交代は、一刻の猶予も許し得ない状況にあるといえます。

そして、もう一つ許せないこととして、小池百合子氏がついこの間の自民党総裁選で、「霞ヶ関をぶっ潰す」なんて言っていたのに、前記の財務省等の天下り実現は、一体なんなのですか。ぶっ潰すどころが、どんどん天下り勢力が加速しているではないですか。天下りパラダイスですよ?あなたは、一体どういう阻止活動をしたのですか?
下記は、小池百合子氏が自民党総裁選時に掲げたマニフェスト(宣言。声明。宣言書。政権公約)の一部です。

6.「政治力」(官僚主導から政治主導へ)
日本が再び活力を取り戻し、明るい未来を切り開くために鍵を握るのは「官僚(霞ヶ関)支配からの脱却」です。このため、公務員制度改革・行政改革は最重要アジェンダです。「官僚主導の打破」「各省縦割りの打破」など、前国会で成立した「公務員制度改革基本法」の精神を最大限体現し、「政策立案」「人材配置」「財源配分」の3つを政治主導で行います。

(1)「国家戦略スタッフ」(政治任用)を100人規模で官邸に登用し、政治主導の政策企画を行います。また「国家安全保障会議」を創設し、外交安保は「国家安全保障会議」、マクロ経済政策運営は経済財政諮問会議を中心に政策運営していきます。

(2)「内閣人事局」を創設し、政治主導を人事面で支えます。幹部職員は各省庁から所属を内閣に移し、省庁横断で人事配置を行います。人事院、総務省、財務省の人事組織行政機能は統合し、官邸に権限を集中します。天下り斡旋は即時禁止して、旧来型の天下り慣行をストップします。

(3)「内閣予算局」を創設し、政治主導の戦略を予算面で実行に移します。これにより、行政の無駄を徹底的に省く予算査定を行い、民間なみの強力かつ効率的な予算管理システムに転換します。

(4)天下り斡旋は即時禁止して、旧来型の天下り慣行をストップします。

出所:小池ゆりこHP / 【 日本、もったいないぞ宣言。】自 民 党 が 、自 民 党 を 超 え る 日 。

このマニフェスト(宣言。声明。宣言書。政権公約)を読んでも明らかです。
・・・・小池百合子氏は、嘘付きだったのです。

今回の日本政策金融公庫等をめぐる財務省等を筆頭とする天下り人事は、一体何なのか、小池百合子氏には説明する義務があるのではないでしょうか。
あれだけの期間・税金を使って、全国で総裁選を行ったのですから。

いずれにしても、小池百合子氏は信用できない人物ですので、東京10区は、民主党の江端貴子氏にもうお任せしましょう(まだ10区は決まっていませんが)。
本来は小林興起氏を応援したいのですが、今回は、政権交代を必ず実現しなくてはならない本当に、本当に、大事な大事な、たった1回の投票活動による選挙ですので、応援するのは民主党です。我々庶民は、1議席も自民党に与えることはできないのです。
小異を残して大同につく精神で、小林興起先生にも、民主党と共闘して東京10区に堂々と立って頂きたい、が私の本心です。

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by nadfngadi | 2008-10-04 21:11