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by nadfngadi

第106回 日本の経営者も、ただの搾取者に成り下がった

植草先生、当ブログをご紹介頂きまして誠に有難う御座います。
月刊現代の「小泉改革とはなんだったのか 竹中平蔵の罪と罰」(12月号、1月号)は、大変読み応えがあり、植草先生の書籍「知られざる真実 勾留地にて」やブログ、「りそなの会計士はなぜ死んだのか」での情報を補完できるものでした。
早く真実が明らかになることを願うばかりです。

本日は、トヨタが下期業績を赤字見通し(通期見通しは5,500億円)とし、同社の役員賞与をゼロとするニュースがありましたので、掲載致します。

<トヨタ>役員賞与ゼロ 今年度、10億円コスト削減

トヨタ自動車が08年度の役員賞与(ボーナス)をゼロにする方針であることが13日、分かった。下期(08年10月~09年3月)の連結営業損益が赤字に転落する公算が大きくなるなど、世界的な金融危機で業績が悪化しているため、経営責任を明確にするとともに「聖域なきコスト削減」の姿勢を内外に示す。削減額は約10億円。

トヨタの09年3月期(08年度)連結業績は9期ぶりの減収減益になる見通し。11月の中間決算発表時に通期の営業利益を前期比73.6%減の6000億円、最終(当期)利益を同68%減の5500億円に下方修正した。しかし、その後も販売が落ち込み、外国為替相場も中間決算時に想定した1ドル=100円を大幅に上回る円高水準で推移し、下期は1000億円規模の連結営業赤字、通期でも前期比8割程度の大幅減益は避けられない見通し。幹部は「もうけがほとんどないなら、もらえない」と話しており、来年6月の株主総会では役員賞与の支払い提案を見送る方針で、役員報酬の減額も検討している。

出所:毎日新聞

甘い!。トヨタの経営陣は、経営者としての使命を全く果たしていません。
非正規雇用者の雇止めや役員賞与の削減(それも、たった10億円)で、この恐慌を乗り越えられると思っているのですか。短期の業績しか考えていない、トヨタの役員29人の報酬総額は、2008年3月期で35億3800万円で、一人当たり1億2200万円です。それだけ、貰っていれば当面10年は暮らしていけるでしょう。だったら、経営陣の報酬全額をゼロにすることと、過去数年分の報酬額50%程度を非正規雇用者への雇用維持に回すべきではないでしょうか。
短期の業績だけを重視する現在の経営者は、単なる搾取者です。

自動車業界では、トヨタより日産の方が搾取度合いが著しく、2008年度の役員報酬額は29億9000万円(取締役9人)。一人当たり3億3220万円です。カルロス・ゴーンの取り分は6割程度が有力なので、1年で18億円もの巨額報酬を得ています。トヨタに加えて、日産車も買わないリストに連なりました(レンタカーも日産車は外します)。

単なる搾取者と成り下がった経営者を、我々庶民は必要としていません。労働者が団結して、新しい時代を築いていく必要があります。

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by nadfngadi | 2008-12-14 22:31